2009年4月30日木曜日

TVシリーズあれこれ

一ヶ月のご無沙汰です。

段々と暖かくなってきましたが、突然寒くなったりしてみなさまは体調を崩されたりしてはいませんか?


今回はブログを移転し初めてのコラムになりますね。

でもまずは、お詫びを書かねばなりません。

今回も前回と同様に、予告した作品をお贈りすることが出来ません。

色々と事情はあるのですが、書かない日々が長く続くのもいけないと思い、今回は別の記事をアップさせていただきます。

とは言うものの、今回は映画の記事ではありません。

この2年程私がハマっていることについてです。


それは海外のTVドラマシリーズ。


何を今更、と言う方も多いかもしれません。

ここ数年、レンタルDVDを発端とし海外TVドラマのブームが続いているのはみなさまご存知の通り。

その人気がさらに別の作品へ飛び火し、日本のTVでも放映されるなどして再び新たなブームを呼びつつあります。

遅まきながら、私もその手中にハマってしまったのです(笑)

どの作品かを書く前に、まずは私が過去にハマったTVドラマについて少し触れたいと思います。


ちょっと古いのですが、「Xファイル」はレンタルが火をつけた先駆けと言える作品です。

それ以前にもレンタルビデオが切っ掛けでヒットしたTVシリーズはいくつかありますが(「V」や「ツインピークス」)、人気の長さから見てもどれも「Xファイル」には敵わないと言えるでしょう。

FBI捜査官のモルダーとスカリーが未解決事件を解くべく様々な超常現象に立ち向かって行くと言う内容は、今までに無い斬新さから、レンタルビデオを利用していた人々を瞬く間にブームの渦中に巻き込んでしまいました。

シリーズはその後シーズン9まで続き、その間に劇場版も公開、昨年にはその後の2人を描いた劇場版もついに公開されました。

当時私はレンタル店勤務と言う立場上シーズン1から見続け、モルダーが行方不明になったあたりで挫折してしまいましたが、みなさまはどこまでご覧になりました?

今でも遜色のない面白さなので、まだ未見の方は是非ご覧になってみてください。

その後は「ER」などが大ヒットを記録しています。

しかしながら、シリーズが長く続けば続く程、観る側が求める作品の質も高くなる訳で、前作を越えなければファンは離れてしまいます。

なので長期にわたるシリーズは少ないのも事実です。

ところがここ数年ヒットしているTVシリーズは、その期待を満たす質と刺激を兼ね備えた作品が多々あるのです。

例えば、物語がリアルタイムで進行する「24 TwentyFour」

この作品は現在アメリカではシーズン7が放送中(5月に終了予定)で、日本でもこの夏DVDレンタルがスタートします。

私は、この作品が深夜に地上波で放送されているのを見てハマりました。と言ってもシーズン4からなので、それ以前は未見です。観たいとは思うのですが、何せ時間とお金が掛かるので、手を出せずにいると言うのが正直な所で・・・

そんな私に最近、救世主が現れたのです。

偶然深夜に放送されているのを見て、ハマってしまったのです。しかもシーズン1から!

その作品は「HEROES ヒーローズ」

突然特殊能力に目覚めた人々が、世界を巻き込む大事件の渦中に引き込まれて行くと言うその内容は、決して明るい物語ではないのに、多くのファンを魅了しています。

こちらの作品は、シーズン3が間もなく日本に上陸します。

中途半端に終わってしまったシーズン2には賛否両論ありますが、これは以前話題になったアメリカでの脚本家ストライキの影響があったので致し方ないと言うしかありませんね。

作品をご存じない人の為にこの作品の面白さをあげると、まずは普通の人が突然能力に目覚めてしまうと言うこと。

その能力は様々です。

他人の考えていることが全て聞こえてしまうとか、どんなに大きな怪我をしても瞬時に治ってしまうとか、時間を飛び越えられるとか、多種多様です。さらに、超人的な勘で他人の能力を自分のものにしてしまったり、近くにいるだけで能力者のコピーが出来てしまうなど、様々な能力が登場することにより、観る人を飽きさせません。

そんな能力に誰もが一度は憧れたことでしょう。しかしこの作品は、それが登場人物をダークな方へ引き込んで行くのです。

その中で見え隠れする人間模様も面白さのひとつでしょう。

それからこの作品を語る上で忘れてはならないのが、日本人が日本人の役で登場し、しかも日本語で喋る(アメリカでは英語字幕が表示)と言う、今までのドラマでは考えられなかった快挙を成し遂げている日本人がいることです。

その人の名は、マシ・オカ。本名、岡 政偉(おか まさより)。

多分、ヒーローズを知らない人は、誰?と首を傾げるでしょう。

でも映画が好きな人なら、誰もが彼の関わった作品を目にしている可能性があるのです。

なんと彼は、特殊効果で有名なあのILMでも働いているのです。しかも特殊効果などのソフトを作る側なのだそうです。

それでも分からない人は・・・今年の2月「めちゃ2イケてる!」に出演されていたのですが、ご覧になったでしょうか?土曜夜8時と言う高視聴率の時間なので、かなりの方が目にされていると思います。

なんと彼は、ハリウッドで役者として成功した身でありながら、日本のお笑い芸人がするであろう体当たりを数多く見せ、見事に笑いを取ったのです!なんてスゴい人でしょう。しかも、番組のファンだからと言う理由だけで来日されたとか。(この放送はしっかり録画し今でも時々観ています 笑)

今後もその活躍から目が離せませんね。

ひょっとしたら、日本の大作映画に出演なんてこともあり得るかもしれません。

(個人的には「踊る大捜査線3」で、来日中の捜査官などを演じているのを見てみたいかな)

これまで海外のTVシリーズにハマってもレンタルには手を出さずにいたのですが、次回作であるシーズン3には手にしてしまいそうな予感がします。


さて、実はもうひとつハマっている作品があるのです。

それは私たち世代なら誰もが目にしたであろう海外SFドラマのリメイク(正確には原作に基づいた新たな創造なんだそうですが・・・)です。

みなさまは「宇宙空母ギャラクティカ」をご存知ですか?

機械人間である敵と戦い逃げながら、伝説の星を目指すと言う物語、と言えば思い出した方も多いはず。

私もこのオリジナル作品はしっかりと見ていましたね。今ではすっかりちゃちに見えてしまいますが、わくわくしながらTVに釘付けになった日々を覚えています。

そう、その作品の名は「ギャラクティカ」

以前は機械対人間と言う単純な敵対図で物語が展開していたのですが、今回はサイロン(機械)が進化して人間と同じ仕組みの生命体が絡んでくるのです。しかも自らが人間と思い込み普通に生活をし、ある日突然プログラムが作動したかのように反乱を起こしてしまうと言う、人間からすればもっともタチの悪い敵なのです。

オリジナルを生かしながらの新しい創造、と言うのはそこにあるのです。(シーズン2からはさらに物語が深くなるようなのですが・・・)

機械が生んだ人工生命体が人間のように進化し、物語をより複雑で奥の深いものにしているのです。

現在この作品はアメリカでシーズン4が放送中で、日本では間もなくシーズン3のレンタルが開始されます。

私はまだ、TV放映をしていたシーズン1しか見ていないのですが、これも次のシーズンに手を出してしまいそうです。いや、きっと観るでしょうね。お金に余裕があればDVDも買ってしまうかもしれません。

それほどにハマっています。

どうです?一度ご覧になってみては。話が進むにつれて、グイグイ引き込まれて行きますよ。

そうそうギャラクティカの艦長であるウィリアム・アダマを演じるエドワード・J・オルモスは、実は私が以前紹介したある作品に出演しています。しかも邦画です。


さて、どの映画でしょう?


答えは・・・「復活の日」です。

実は私、「ギャラクティカ」シーズン1最終話を観終えた昨日まで知りませんでした。ネットで調べものをしていて偶然、フィルモグラフィーを見つけたのです。

もちろんすぐに「復活の日」を観直しました。

そうしたらなんと、居るではありませんか。

役はチリの越冬隊員。南極に取り残され、そのままチリの代表になってしまったロペス大尉を演じています。

「ギャラクティカ」では恰幅の良い年を重ねたいかにも軍人風だったのですが、30年近く前の「復活の日」では、細身な上に長髪で全く別人のよう。まるでチェ・ゲバラのような顔つきなんです。

これじゃ、気づく訳ありませんね。

台詞はそれほど多くは無いのですが中盤からかなり出番があるので、重要な役柄の一人と言えるかもしれません。

それに・・・ピアノを弾いて歌まで歌っています。さすが元ミュージシャン(笑)


おっと話がだいぶ逸れてしまいました。


そんなこんなで、今回は私が最近ハマっている海外のTVドラマシリーズをお贈りいたしました。

他にも面白いシリーズが沢山あるので、レンタル店を探してみるのも良いかもしれません。


さて「ギャラクティカ」は、原作に基づいた新たな創造と書きましたが、映画原作不足の昨今、私はこれからその流れが大きなブームになると思っています。

その証拠に、歴史に残る有名なTVシリーズが新たに映画化され劇場公開されるのです。もちろん新たな創造として。

その作品の名は「スタートレック」、5月に公開されます。

オリジナルではおとなしめだった戦闘シーンが激しく展開されるなど、予告を観る限りではかなり意欲的な作品に見えます。

カークを演じるクリス・パインは、かつてのウィリアム・シャトナーを彷彿とさせますが、私が注目するのはスポックを演じるザッカリー・クイント。

まさにスポックを演じる為に生まれたと言える程にピッタリなんです。おそらく古くからの「スタートレック」ファンが最も違和感を持たないと言えるでしょう。

ちなみに彼は「HEROES ヒーローズ」で物語のヒール役、サイラーを演じています。

だからその存在感は、言うまでもありません。きっと見事に演じてくれていると思います。

そんな訳で「スタートレック」が好きな私は、今からわくわくしています。どんな風に料理してくれるんだろう、と。

そして僅かな別の期待も持っています。

「ギャラクティカ」のようなTVシリーズになってくれないか、と。もちろん他の作品と比べたら手間がかかるのは当然なので、物語が短くなるのは覚悟しています。

それでも映画の出来次第では、TVシリーズ化が大いに期待出来ると思うのです。

「スタートレック」は元を正せばTVシリーズですし、ヒットし映画にもなり、その後の世界を描いた作品が多々造られていますから。

そうそう、せっかくので新しい映画が公開される前に「スタートレック」の劇場版についても書こうかな、と思います。

映画が終了してからでは意味が無いので、5月中には記事にする予定です。

それまで、しばしお待ちくださいませ。


さて次回は、今度こそ予告通りに「レ・ミゼラブル 輝く光の中で」をお贈りいたします。

それもなるべく早いうちに。

そうしないと「スタートレック」について書けなくなりますからね(笑)


それでは、また!