2024年2月21日水曜日

ゴジラ−1.0(妄想編)

 みなさま、お久しぶりです。

実に13年振りの更新です。このホームページを忘れたわけではなかったのですが、記事を書く気力がわかない、というか生活に一杯一杯で今もそれは変わってしません。ただ、どうしても記事にしたい映画と出会ったので今に至ります。

その作品は私の大好きな映画監督、山崎貴監督の最新作「ゴジラ-1.0」です。

公開からはや3ヶ月が経過し、でもまだ上映が続いている本作。先程やっと観ることが叶いました。大ファンの山﨑貴監督作品を大スクリーンで観るのは「寄生獣 完結編」以来9年振り。観賞後の興奮は最高潮です。この記事を帰りの汽車内で書いていたのですが汽車の軋みがゴジラの鳴き声に聞こえて仕方ありませんでした(笑)

それでは始めたいと思います。

いつもならナタバレなしの紹介編と、ネタバレ全開のネタバレ編と2回に分けて書くのですが、今回は公開からかなり時間も経っているので、あえてたくさんの方が書いている両方ともせずに「妄想編」としてお贈りしたいと思います。映画のデーターやスタッフ記載もあえて記さないで進めていきます。


さて、これまでの私のゴジラ鑑賞(映画館に限る)を記す必要はないかもしれませんが、何かの参考になれば、と念の為記しておきます。

私が生まれて初めて観た邦画が昭和ゴジラの「ゴジラ対メカゴジラ」でした。その衝撃たるや凄かったのですが、何故か映画館ではその後昭和ゴジラシリーズを観るに至りませんでした。

次に映画館で観たのは何と、問題作と言われているローランド・エメリッヒ版でした。コレジャナイ感が半端ではなく、2枚買ってあった前売券をとうとう1枚しか使わず終わってしまいました。そのせいもあり、平成ゴジラシリーズに足を運ぶまでには至りませんでした。その後、鹿嶋が登場する「ゴジラ2000」がありましたが、登場するのを知ったのがビデオ発売前で、またしても映画館で観る事は叶いませんでした・・・

その次はハリウッドのリブート版とも言えるギャレット・エドワース版「ゴジラ」でした。この作品はIMAX 3Dで鑑賞しました。漆黒の闇を3Dで動くゴジラ、久々に興奮しました。残念な描写(日本じゃない感山盛りな日本描写)もありましたが、次も映画館で観ようと心に誓ったのでした。しかし残念ながら生活に一杯一杯な時期に差し掛かってしまい、後のシリーズをスクリーンで観るには至りませんでした(後にサブスクでは鑑賞済)。

そして遂に「ゴジラ-1.0」を映画館で観る事が叶いました。


次は山﨑貴監督作品についてです。

山崎貴監督の作品は、過去作と何かしらの繋がりが多い傾向にあります。

今回のゴジラは過去にタッグを組んだ俳優が多数出演(ノンクレジットの橋爪功さんも含めて)していて、その傾向が最も強いと言えるでしょう。


監督デビュー作「ジュブナイル」は、ネット上に広がっていた「ドラえもんの最終回」が元ネタになっています。

ここでの縁が後の「STAND BY ME ドラえもん」に繋がります。

「三丁目の夕陽」シリーズでは、無くなってしまった景色や街並みをCGで見事に再現し、その技術は「永遠のゼロ」や「アルキメデスの大戦」で生かされています。

続編で登場したゴジラは西武園ゆうえんちの「ゴジラ・ザ・ライド」で本領を発揮しています。

「ゴーストブックおばけずかん」では「ジュブナイル」で主人公を演じた遠藤雄弥さん(ゴジラー1.0で大戸島の隊員役でも登場)と鈴木杏さんが主人公の両親役で夫婦を演じています。


そして今回の「ゴジラ-1.0」はその集大成と言える作品となります。


「三丁目の夕陽」での東京タワーや街並みを描いたCG、続編で登場したゴジラ、「永遠のゼロ」で描かれた太平洋戦争での航空機の再現、「アルキメデスの大戦」で描かれた今は無き艦船の再現等々です。

その全てがつながった集大成が本作と言えます。


余談ですが、私には野田健治を演じる吉岡秀隆さんが茶川に見えて仕方ありませんでした(笑)

繋がりで残念だったのは雪風艦長を堤真一(ヤマト実写版で雪風艦長古代を演じる)さんに演じて欲しかったのですが、どうやら実在する人(寺内正道少尉)がモデルの様で、その人にそっくりな演者なので仕方ないのかもしれませんね。

あともうひとつ「ジュルナイル」や三丁目シリーズで登場した神崎ラジオ商会と香取慎吾さんの姿がなかったことかな・・・

先程触れた橋爪功さん登場の顛末は3週間にわたって放送された高見沢俊彦さんのラジオ番組(ロックばん)で監督との対談が行われたので、いつかポッドキャストかYouTubeで公開される事を祈るしかありません。その内容はあえて書きません。いつか聞く事が叶った時、楽しんでいただきたいので・・・


さて、いよいよメインテーマの妄想編スタートです。


先ずは続編についてです。

そのヒントは物語のラストで描かれた典子の首筋の黒いアザ(恐らく黒い雨でゴジラの細胞を浴びた典子は一旦死んだが再生して生き返ったのでは?)にあると思うのです。そして銀座には同様に生き返った人が沢山居て、後に蘇ったゴジラのせいで化け物扱いで被爆者以上に差別され、それを理由にX星人(是非ゴジラファンである高見沢さんと佐野史朗さんに演じて欲しい)から地球侵略に利用されてしまう、という設定があっても面白いのでは、と思います。

最近のネット記事によると、監督にはある程度の考えがあるようなので、いつか叶うことを信じて待ちましょうか・・・


ここから先は未来の妄想を書いていこうかと思います。


それは山崎貴監督の次回作について、の妄想です。

スタジオジブリが日テレの傘下に入った報道で、監督の過去の発言が思い出されたのです。

その発言とは、実写化したい作品はありますか?と言うインタビュー。

山崎貴監督は「風の谷のナウシカ」と答えたのです。

ナウシカといえば最近、海外の監督がイメージを受けて実写化した作品が注目されています。短いながらも中々良く出来た作品でした。

先を越された感はあるのですが、私が妄想する山崎貴監督の次回作はズバリ、「風の谷のナウシカ」実写版です。

そう考えるに至った理由は幾つかあります。

アニメだけに頼らず、スタジオジブリ作品群の活用(今はミュージカルが主)が急務なのではないでしょうか?

と考えると、現在世界を取り巻く様々な事案(強力な武器を持つ大国が小国を殺戮を繰り返しながら従わせようとする姿勢)を踏まえた上で、最も実写化に向いている内容の作品と言えると思います。

それに日テレといえば監督とも深い関わりがあります。あの「Always三丁目の夕陽」で日テレが製作に加わっています。つまりヒット作品を作ると言う実績が山崎貴監督にはあるのです。山崎貴監督自身もスタジオジブリとも関係があります。過去には「Always三丁目の夕陽'64」公開前にジブリ内で試写を行った事もあるのです。(ポッドキャストに対談音源が残っています)ネット記事によると、どうやらその時期に実写化を直訴していて、宮崎駿さんのみ反対で却下されているようです。今回の「ゴジラー1.0」の出来栄えを見て考えが変わってくれた事を願うばかりです。

つまり撮るべき時が来た、と言う事です。できればその海外の監督さんもスタッフに招き入れて・・・

今年はオリジナル公開から40周年ですし・・・年内の完成は無理にしても事業として発表できれば40周年記念事業にもなりますし。


アニメの実写化には色々な意見、特に否定的な声が多いのも分かっています。でも撮るべき条件は整いつつあります。スタジオジブリと言えば、アメリカではDisneyが関わっています。「ゴジラ」のヒットはDisneyも放ってはおけないでしょう。となると山崎貴監督の海外初進出作品も夢ではありませんね。


あとその際ナウシカ役は飯沼愛さんにやって欲しいですね。問題なのは彼女がTBS専業女優扱い(他局の仕事実績有り)な事ですが、その佇まいと良い演技を生かしてくれると思うのです。


オスカー絡みで「ゴジラ-1.0」の上映がルーカススタジオで行われたニュースを読んで、私は大きな期待を持ちました。これはあくまでも妄想で願望でしかないのですが、「スターウォーズ」のリメイクを山崎貴監督に撮ってもらいたいのです。「スターウォーズ」の元ネタが日本(黒澤明監督作品)にあるのは周知の事実ですが、そこに日本人ならではの視点を取り入れたら、どんな作品になるだろう、そう思うと期待で胸は高鳴ります。

Disney傘下に入った「スターウォーズ」は、買収以降思う程のヒットが生まれていません。ここはリセットの意味も兼ねてリメイク(ジョージ・ルーカス監督の当初の7~9作目の構想に沿ったシリーズ化を見据えて)を作るべきではないでしょうか。山崎貴監督と言えばVFXの道へと導いた作品でもある「スターウォーズ」ですから断る理由は全くないでしょう。


さて山崎貴監督と言えば、過去を描いた作品が多いイメージですが、史実に基づいた実話作品は未開拓の分野です。


そこで一つ、いや、幾つか提案があります。

まず一つ目。

山崎貴監督がキャリアを積んだ伊丹十三監督の生涯を描いた作品。これはドラマでもドキュメンタリーでも構いません。関係者が存命のうちに作らないとその声は届けられません・・・


二つ目もやはり実話です。

「永遠の0」は特攻を描いた作品ですが、その特攻の発案者の生涯を描いた作品を作って欲しいのです。

「大田正一」と言う方は数奇な運命に翻弄され行方不明から戦死(私が住む鹿嶋市にも縁があります)した事とされ、とうとう戸籍復活には至らず亡くなった悲劇の人です。そこに生きていたのに、この世には存在していない事にされた屈辱を知る人は殆ど居ません。その事実を世界に知らしめる為にも書籍化された本(『カミカゼの幽霊 人間爆弾をつくった父』)を映画化して、「永遠のゼロ」「ゴジラ-1.0」に続く特攻三部作として結実して欲しいのです。


そして最後は広島と長崎で2度被爆した人(山口彊さん)の話(ジェームズ・キャメロン監督が撮るとされていたがその約束は果たされず)。ハリウッドで活躍するジェームズ・キャメロン監督には扱いづらい被爆と言う内容なので、当事者である日本人がその任を引き継いで欲しいのです。きっと素晴らしい作品が生まれると思いますよ。

そしてゴジラのようにハリウッドに旋風を巻き起こすのではないでしょうか?


実は今回、残念だった事があります。

それは近隣でロケがなかった事。

ジュブナイルやリターナーでは銚子市や海上町(現 旭市)周辺で撮影が行われていますし、Alwaysシリーズでは続と64が隣町の潮来市の駐車場でオープンセットロケ(過去にはAppleのアプリ、マップの航空写真に64のロケセットが映っていたこともありました)が行われていました。その跡地は、ホームセンターとなってしまったので以後の山崎貴監督作品ロケには使われませんでした。

それと最近知ったのですが、おばけずかんでは鹿嶋市が撮影協力に加わっています。

つまり実績があり、地元がゴジラでもロケに関われる可能性があった、と言う事なのです。

残念ながらロケ条件に見合わなかった、と言う事なのでしょう。

時の運、なのでしょうか・・・


さて長々と妄想を書き連ねて参りましたが、尽きないのでそろそろこの記事を終わりにしたいと思います。

次の更新予定はありません。

ひょっとしたらこれが最後かもしれません。

ですので・・・皆さん、さようなら!