2006年3月20日月曜日

サマータイムマシンブルース (紹介編)

2月下旬の更新と言っておきながら、またしても遅くなってしまいました。

毎度の事ながら、申し訳ありません。

その理由にはなりませんが、今回のコラムで取り上げる作品「サマータイムマシンブルース」のDVDを2月24日に購入して、既に3回も観てしまいました(笑)

劇場で観た際に大爆笑したのは言うまでもないのですが、はっきり言ってハマッてます。

このノリが、癖になってます。

と言っても、ご覧になっていない方には、何の事やらさっぱりですよね。

では、前置きはここまでにして・・・


タイムスリップ、タイムトラベル、タイムトリップ、等々、時間を超越する小説や映画のどれにも共通しているのが、スケールの大きさや、ロマン溢れる物語、そしてハラハラドキドキするスリル。

しかし今回ご紹介するこの映画は、ちょっと違います。特に最初の2点は当てはまらないに等しいかと思います。と聞くと、つまらない作品に思えてしまうのですが、これがとんでもなく面白い!!

大規模上映ではなかった為に、劇場で上映されている事自体知らない方が多いのが事実です。

よって、邦画好きや舞台好きな人以外に、残念ながらこの映画の知名度はあまりありません。

それでも、タイムトラベルものの好きな方には是非観て頂きたく、そしてハマって何度も見返して欲しく思う作品の為、今回のコラムは紹介にを中心に、次回のコラムをネタバレに展開していこうかと思います。


さて、あなたの前に突然タイムマシンが現れたとします。

もちろん、現代人の私たちにも分かりやすい機械としてですよ。

バック・トゥ・ザ・フューチャーのデロリアンで、時間操作のパネルがありましたよね?あれくらい簡単な操作とイメージして下さい。

あなたはどうしますか?

殆どの人は、まず使ってみたい衝動に駆られるでしょう。

さて、次はどうします?どの時代に行ってみます?

恐らく最初に思いつくのは、歴史で習った事柄を確かめに行ったりする事でしょう。そうでなければ身近な人々の生い立ちや、未来を見に行こうと思うかも知れません。

でも、ちょっと待って下さい。

現実は果たしてそうでしょうか?

どれも自分にとってはあまり利益がありませんよね?まずは目先の事を考えて、自分のためになることをするのではないでしょうか?

この映画は、そんな切り口で描いています。

それもごく最近体験した後悔を払拭する為に。


戻るのは昨日です(笑)


ここだけ聞くと、スケールの小さな作品に思えるでしょうが、ここは騙されたと思って一度観て下さい。

限られたスペースの中で演じなければならない舞台が原作の為、非常に良く練り上げられたストーリー展開である上に、最初の10分を除いて(その10分も後々大きな意味を持ってくるのですが・・・)息をもつかせぬ、それでいておバカなスリルがあなたを「なるほど!」と「爆笑」の渦に巻き込んでくれる事間違いありません。


それでもまだ、観る気になれませんか?

では、以下のサイトに行ってみて下さい。


http://www.eigaseikatu.com/title/13305/


HPを閲覧した方の投票で、映画の満足度を集計しています。

どうです?投票数の多さと得点の高さから判断しても、かなりレベルの高い作品と言う事が分かるかと思います。


この映画には、他にも特筆すべき事があります。

それはサントラの使われ方。

メインは、この映画の為に書き下ろされたオリジナルですが、それも一風変わっています。

テクノ調というか、一世代前のゲーム音楽っぽさを醸し出すメロディー。頭の中にこだまします(笑)

本広映画のサントラは、かなり頻繁にTV番組のBGMで流れています。特に多いのは、「踊る大捜査線」「スペーストラベラーズ」「サトラレ」ですが、最近は本作もかなり頻繁に使われています。映画本編をご覧になれば、きっと気付く事でしょう。

オリジナルの他にも、1stガンダム世代にはたまらない曲や、往年の洋楽ファンにも聞き覚えのあるあの曲等々、遊び心に満ちあふれたサントラと言えます。(但し、オリジナル以外はサントラ盤未収録)

そして、これは前回のコラムにも通じるのですが、笑いながら映画本編を思い出させてくれる、そんな一風変わった曲がサントラに収録されているのです。いわゆる台詞付きの進化系と言えるでしょう。

その曲は、メロディーと劇中の台詞を旨く重ね合わせ、ちょっと昔のリミックス盤のような乗りなのですが、海外のサントラにも負けない秀逸な出来映えです。

映画を観終え帰りの高速バスの中で、iPodに入れてあったサントラを聞きながら、吹き出しそうになったくらいですから(笑)

興味のある方は、是非ご購入ください。サントラ盤に関しては、きっとレンタルで在庫を置いている店はないでしょうから。


それでも、観る気になりませんか?

後はもう知りません。

その代わり、後悔しますよ。後に誰かから薦められる事になったりしたら(笑)

まずは、レンタルで構いませんから、是非是非観て下さいませ。


ちょっと短いですが、今回のコラムはこれまで。

次回は3月末にネタバレ編です。

どうかそれまでに、是非是非ご覧下さいませ!


それでは、また。


2005年日本映画  107分

プロデュース・監督 本広克行

原作・脚本     上田誠(ヨーロッパ企画)

音楽    HALFBY&STRAUSS

エンディングテーマ 「LCDD」Tommy heavenly6 

撮影    川越一成

録音    芦原邦雄

照明    加瀬弘行

VE    吉川博文

編集    田口拓也

装飾    龍田哲児

出演    瑛太 上野樹里 与座嘉秋 川岡大次郎 ムロツヨシ 永野宗典 本多力 真木よう子 升穀 三上市朗 楠見薫 川下大洋 佐々木蔵之介

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